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動画制作と映像制作の違いを解説!

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YouTubeをはじめTikTokなどの動画再生サイトが大流行している現代では、動画や映像による宣伝活動もSNSを通して盛んに行われ、その需要はますます増加していくことでしょう。動画や映像は、もはや生活に欠かせない存在といっても過言ではありません。
しかし、動画と映像の違いについて、よくわからない人も少なくないでしょう。
この2つの大きな違いはIPT(時間あたりの情報量)です。
また、制作の過程も大きく異なります。

今回は、動画制作と映像制作の違いについて解説していきます。

動画制作と映像制作では得られる情報量が異なる

動画と映像の違いはIPT(時間あたりの情報量)の差!

動画と映像について、単に「言い方の違い」だけで、同じものだと思っている人は少なくありません、しかし、動画と映像では、視聴した際に得られる情報量が大きく異なります。時間ごとに得られる情報量のことをIPT(Information per Times)といい、動画はIPTが高いコンテンツ、映像はIPTが低いコンテンツです。

動画はIPTが多いためCMやアニメーション作りを指す

動画とは、動いている画像(絵)というように、そもそもはアニメーションを指して使われた言葉です。静止した画像を、人の手によって動いているように見せたものを動画といいます。映画館やテレビで見られる映像と区別するために生まれた言葉でした。
そのため、現在ではパソコンやスマートフォンで視聴できるものと住み分けるために利用されることもあります。
つまり、映画館やテレビで見られるものを映像、パソコンやスマートフォンで見られるものを動画と呼んでいるのです。

動画はIPTが高いとされています。そのため、アニメーションはもちろんのこと、短い時間で視聴している人にたくさんの情報を提供したいCMなどに向いているといえるでしょう。

映像はIPTが低いため作品作りに向いている

一方で、映像はIPTが低いとされています。IPTが低いと聞くと、情報量が少ない=動画より劣っている、と感じてしまう人もいるかもしれません。しかし、それは大きな勘違いです。
映像はIPTが低いことで、長尺作品の制作に向いています。時間軸に対して情報量が少ないので、長い時間視聴していても動画と違いボリュームに溺れてしまう危険が低いからです。

かつてアニメーションと棲み分けるために映画やテレビ番組が映像と呼ばれていたように、長い時間をかけて物語や作者の意図を伝えるのに向いた形式だといえるでしょう。映像とは、製作者の意図によって演出がなされたものという解釈もできます。

しかし、現代では映画やテレビ番組はパソコンやスマートフォンからでも簡単に視聴できます。パソコンやスマートフォンで視聴できるものを動画と呼称するのであれば、この場合の映画やテレビ番組は映像と呼ばれないのでしょうか。実際、この点に関する区別はあまりされていないのが現実です。

企業で広告や作品の制作を検討している場合、動画と映像どちらの呼称を使用するか社内で共有しておくとよいでしょう。

動画と映像それぞれの制作過程の違いについて

動画と映像では作り方が違う

ここでは、IPTの高いものを動画、低いものを映像と呼称して解説いたします。
IPTの高い動画は広告やアニメーションに、IPTの低い映像は作品作りに向いているとします。動画も映像も、動いている時間軸を切り取って作成するため、綿密な制作計画は必要不可欠です。では、それぞれの制作過程の違いについて詳しく見ていきましょう。

動画制作ではより多くの情報量を伝えるための編集が必要

動画はパソコンやスマートフォンなどで簡単に視聴できるため、移動中や待ち時間などちょっとしたタイミングで手軽に見られるのが特徴です。そのため、できるだけ短い時間でより多くの情報量を伝えるために工夫された編集が必要です。

*主人公は40代主婦の恵子さん
*恵子さんには12歳の男の子と9歳の女の子がいる
*毎日学校や部活動でおおいにはしゃいでくるため服が汚れまみれ
*汚れた服に悩む恵子さんだが強力な洗濯用洗剤という頼もしい存在がいる

ストーリーよりも、重要項目を大々的に推していきましょう。たとえば、洗剤の広告動画を制作するとします。ただ洗剤の成分を羅列していては、動画としての魅力に乏しいため、ある程度のストーリーが必要になります。

30秒〜1分程度の限られた尺のなかで、重要な情報を伝えなければなりません。ここで大切なのは、視聴している人に一番伝えたい情報は何かという点です。
今回の広告動画の場合、一番伝えたい情報は洗剤の性能です。そのため、ストーリーにスポットライトを当てすぎないようにしなければいけません。シチュエーションを解説するためにカットを駆使して重要なセリフが目立つようにしましょう。

*「ただいまー!」と元気に帰ってくる長男と長女
*「おかえりー!」と迎える恵子さん
*明るく迎えたものの長男と長女の服の汚れを見てがっかりする恵子さん
*「そんな時にはこれ!」と洗剤をアップして紹介
*綺麗になった服を着て元気に出かける長男と長女に「行ってらっしゃい!」と元気に送り出す恵子さん

このように、元気でやんちゃなお子さんを持つ40代主婦をターゲットに制作することで、ピンポイントに重要な情報が伝えられるでしょう。広告などの動画制作では、コミカルなデザインの字幕を入れてみるのもおすすめです。洗剤の広告の場合、既存の洗剤との違いや便利さを、数字など具体的なデータをもとに解説することで短い時間でインパクトを与えられます。

映像制作では製作者の意図を伝えるための工夫が必要

映画やテレビ番組などは、映画館やテレビなどである程度長めの時間をとって視聴されます。そのため、広告のような作り方をしてしまうと情報量が多すぎてしまい結局何も伝わなくなってしまいます。
映像制作では、本当に伝えたいメッセージを最重要とし、綿密なストーリーを組み立てて視聴者を惹きつけることが大切です。

ストーリーを通して最終的にメッセージを伝えられるような工夫をしましょう。動画と異なり多くのキャラクターを登場させられるため、複雑な人間関係も取り入れられます。今回は例として、実話を元にしたドキュメンタリー制作で解説していきます。

*舞台はアメリカの田舎町
*主人公は名作映画に惹かれて映画監督を目指す少年ジョニー
*ジョニーは高校を卒業したら都会に出て映画の勉強をしようとしていた
*高校で映画制作部を作り青春を題材とした短編映画を撮ろうと考える
*そこで出会った少女ベラと映画を撮りながら青春を謳歌していく

尺が長い都合上、動画よりもスケールを大きくできます。主人公ジョニーとヒロインであるベラ2人をメインとして話は進行していきますが、周囲の友人たちにもスポットライトを当ててキャラクターを掘り下げていきます。

*幼い頃からいじめられてきた少年アーサー
*読書が好きで将来は脚本家になりたい少女シェリル
*家業である大道具作りの仕事に抵抗がある少女ジャネット
*いつか大都会に出てコメディアンスターになりたい少年コリー
*映画好きでいつの日か自分でも撮ってみたいと思っていた教師クリフォード

このように、どんどん人間関係を掘り下げて血の通ったリアルなキャラクター像を組み立てていきます。キャラクターのリアリティを上げることで、視聴している人をぐっと引き込めるでしょう。

動画と違い、カットで時間を詰めていく必要はありません。複数のカメラで役者の表情や風景を切り取り、雰囲気を作り上げましょう。印象的なセリフはあるべきですが、人間関係や物語を進めるための会話は必要なだけ取り入れるべきです。

ジョニーやベラをはじめとしたキャラクターたちとの出会い、映画製作部の立ち上げ、楽しくてしょうがない毎日、苦悩する少年少女、お互いを異性として意識するジョニーとベラなど、物語の流れを大切にしましょう。

伝えたいメッセージは、直接的に取り入れる必要は必ずしもありません。キャラクターや物語を通して「青春時代の素晴らしさと別れ」「いつかまた再会できる関係の素晴らしさ」といったものが十分に伝わるようにすることが、上質な映像作りにおいて重要になるでしょう。

まとめ

高性能なスマートフォンの登場によって、現代では誰でも簡単に動画や映像が作れてしまいます。不慣れな人でも簡単な編集であれば、アプリなどで行えます。お金をかけない方法はいくらでもあるのです。

しかし、お金をかけているかどうかは、できあがった動画や映像を見ることですぐにわかってしまいます。確かな技術のある専門的な業者だからこそ、作れる作品があるのは事実です。
特に、ノウハウのある専門的な業者であれば、メッセージをしっかりと伝えられる最適な編集が可能でしょう。

広告や映画の制作など、より多くの人に伝えたいメッセージがあるのであれば、ぜひ専門的な技術を持ったプロに依頼することをおすすめします。かなりの製作費がかかってしまいますが、費用に相応しい宣伝効果やでき栄えが期待できます。

動画制作・映像制作のよくある質問

動画制作と映像制作の違いは何でしょうか
時間ごとに得られる情報量に大きく差があります。
動画=情報量が多い(短い時間に情報が詰まっている)。映像=情報量が少ない。
IPTとはなんですか
「Information per Times」の略で時間あたりの情報量の略となります。
動画はIPTの多いCMやアニメーションに向いており、映像はIPTが低い映画やテレビ番組等の作品作りに向いております。
業者にお願いする場合撮影からお願いすることは可能でしょうか
ライズビデオエイティでは撮影から、編集、ご納品まで一貫して行っております。

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